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寝かせ玄米のメリットとデメリットは?炊飯器での簡単な作り方と効果を解説
玄米を普段の食事に取り入れたいけど、その硬さや独特の味が気になるという方におすすめなのが「寝かせ玄米」です。発酵させることで栄養価がアップし、消化も良くなるこの寝かせ玄米、一度作ってしまえば長持ちするのも魅力です。
その一方で時間がかかる、保存に工夫がいる、味に慣れる必要があるといったデメリットも。今回は、そのメリットとデメリット、炊飯器での簡単な作り方、そして健康への効果について詳しく解説していきます。
酵素玄米と寝かせ玄米の違い
酵素玄米と寝かせ玄米の違いは、名前が違うだけで指している内容は同じです。
どちらも玄米を炊いて3〜4日程度保温したものを言いますが、「寝かせ玄米」は、株式会社結わえるの商標登録です。
寝かせ玄米のメリット
寝かせ玄米にはメリットとデメリットがあります。まずはメリットから紹介します。
栄養価が高い
寝かせ玄米の栄養価の高さは、発酵プロセスによってさらに引き出されます。通常の玄米が豊富に持つビタミンB群、鉄分、食物繊維は、発酵によってその有効性が高まるとされています。
具体的には、ビタミンB1が疲労回復に効果的なことはよく知られていますが、寝かせ玄米にはこれがより豊富に含まれています。
さらに、ビタミンB6やビタミンEも含まれており、寝かせ玄米を食べることで免疫力向上や抗酸化力アップに役立つとされています。
また、発酵プロセスによって生成される乳酸菌なども、腸内環境を整える効果があります。これにより、栄養の吸収が良くなる可能性もあるため、寝かせ玄米は健康食として注目されています。
それだけでなく、疲労回復、免疫力アップ、肌の美容効果など、日常生活の多くの側面でのプラス効果が期待されています。
消化が良い
玄米といえば、硬くて消化しづらいというイメージがありますが、寝かせ玄米はその点でも優れています。発酵によって玄米の細胞壁が柔らかくなり、それが消化を助けます。
特に、胃腸が弱っている人や高齢者、小さな子どもでも安心して食べられるのが大きなポイントです。
発酵過程で生成される有用な菌も、消化をサポートします。これらの菌は、腸内環境を整える効果もあり、便秘解消や下痢の予防にも役立つとされています。
したがって、寝かせ玄米を継続して食べることで、消化器系の健康維持に役立つ可能性が高いです。
長持ちする
通常の玄米は保存が難しいとされていますが、寝かせ玄米はその点でも優れています。発酵によって保存性が高まります。
実際には、冷蔵庫での保存によって、一般の玄米よりも長く、約2〜3週間は品質を保つことができます。
また、発酵によって生成される乳酸菌などの有用な菌も、食品の腐敗を抑制する作用があります。これにより、保存中も安心して寝かせ玄米を楽しむことができます。
長持ちするといっても限度があるため、保温して1週間以内には食べ切るようにしてください
寝かせ玄米のデメリット
寝かせ玄米のメリットを紹介しましたが、デメリットもあります。一つずつみていきましょう。
時間がかかる
寝かせ玄米を作るには少し時間が必要です。まず、玄米を水につけておく時間、そして発酵させる時間が必要です。これには数時間から半日以上かかる場合もあります。
特に忙しい人や、すぐに食事をしたいという人には、この点がデメリットと感じられるかもしれません。
また、発酵の過程が短すぎると、玄米は十分に発酵せず、期待するメリットを十分に得られない場合もあります。
一方で、発酵時間が長すぎると、玄米がダメになってしまう可能性もあります。そのため、時間をしっかりと管理する必要があります。
適切な保存が必要
寝かせ玄米は、保存方法に注意が必要です。普通の玄米よりは長持ちしますが、それでも適切な保存がされていないと、食べられなくなる可能性があります。
寝かせ玄米は通常、冷蔵または冷凍保存が推奨されます。
また、発酵中や保存中に温度が高すぎると、良くない菌が繁殖してしまうことがあります。
そのため、保存場所の温度や湿度に注意を払う必要があります。これが面倒に感じる人もいるかもしれません。
味に慣れる必要がある
寝かせ玄米は、一般的な白米とは異なる独特の風味があります。この味には慣れが必要で、最初は少し抵抗を感じる人もいるかもしれません。
特に、子どもや白米が大好きな人は、寝かせ玄米の風味に慣れるまでに時間がかかる場合があります。
しかし、味に慣れれば、その深みや香りを楽しむことができます。また、寝かせ玄米と他の食材を組み合わせることで、新しいレシピを楽しむ余地も広がります。
炊飯器での簡単な作り方
材料と道具
寝かせ玄米を作るためには、基本的な材料と道具が必要です。
まず最も重要なのは、良質な玄米です。添加物や農薬が少ないオーガニックの玄米がおすすめです。
次に必要なのが、きれいな水です。玄米を浸す際に使用する水は、塩素などの成分が少ないものが良いとされています。
道具は、炊飯器はもちろん、玄米を洗うためのボウル、浸水するための容器、そして温度と湿度をコントロールできる保存スペースが必要です。
特に、炊飯器には「玄米モード」や「発酵モード」がついているものが便利です。値段は高いですが、「酵素玄米炊飯器」もあるので、予算がある方は用意すると良いでしょう。たいてい白米も炊ける機能付きで便利です。
洗米と浸水
寝かせ玄米を作る前のステップとして、洗米と浸漬があります。これらは非常に重要な工程で、きちんと行わないと発酵がうまくいかない場合もあります。
洗米: まず玄米を洗います。水につけて軽く揉み洗いし、水を何度か取り替えます。白く濁った水が透明になるまで洗い続けるのがポイントです。
浸水: 洗米が終わったら、玄米を水に浸けます。このときの水は、塩素などの成分が含まれていないものを使用します。玄米と水の比率は、1:1.5が一般的ですが、炊飯器や玄米の種類によって調整が必要な場合もあります。
時間: 浸水にかかる時間は、季節や気温によっても変わりますが、一般的には最低でも8時間以上が必要です。寒い季節は12時間以上、暑い季節は8〜10時間程度が目安です。
浸水している水の管理: 玄米が浸水している間は、水が白く濁らないか、異臭がしないかなどを確認し、必要なら水を取り替えます。
炊飯器で寝かせ玄米を作る方法
炊飯器を使って寝かせ玄米を作る手順は比較的簡単です。こちらが具体的なステップです。
1.予熱: 炊飯器を予熱します。一部の炊飯器には「玄米モード」や「発酵モード」があるので、それを選ぶとより効率的です。
2.玄米の投入: 予め洗米し、浸水した玄米を炊飯器の内釜に移します。水は浸水したものをそのまま使用するか、新たに計量して加えます。
3.設定: 炊飯器の設定をします。通常の玄米炊きよりも少し水分を多めにすることが多いです。具体的な水の量は炊飯器の説明書や、玄米のパッケージを参考にしてください。
4.スタート: 炊飯器をスタートさせます。時間がかかるモードがあれば、それを選ぶと良い結果が得られることが多いです。
5.完成後の処理: 炊き上がったら、すぐに蓋を開けずに5〜10分程度蒸らします。3〜4日寝かせて完成です。
寝かせ玄米の効果
健康に対する効果
寝かせ玄米は発酵が進んでいるため、通常の玄米よりも消化が良く、栄養素が豊富です。特に、ビタミンB1、B2、Eが多く含まれており、これらは疲労回復や免疫力の向上に貢献します。
また、発酵によって生成される乳酸菌は、腸内環境を整える作用があります。
ダイエット効果
寝かせ玄米に含まれる食物繊維は、満腹感を得やすくするため、ダイエットに効果的です。低カロリーな点や低糖質量なところもダイエットにはありがたいポイントです。
また、発酵過程で生成されるGABA(ギャバ)には、血圧を下げる効果もあるとされています。
アンチエイジング効果
寝かせ玄米には抗酸化作用のある成分が多く含まれています。ビタミンEやポリフェノールなどの抗酸化成分は、老化の進行を遅らせるとされています。
特に、皮膚の老化を防ぐ効果があると言われているので、美容にも良い食品です。
まとめ:寝かせ玄米を日常の食事に取り入れてみよう
寝かせ玄米のメリットやデメリット、作り方などについて紹介しました。寝かせ玄米は、体にもいいと言われています。
ただし、全ての人に同じ効果があるわけではないので、自分自身で試してみる価値があります。
健康な体作りの一環として、寝かせ玄米を日常の食事に取り入れてみてはいかがでしょうか。