ひきわり納豆と普通の納豆はどっちがいい？デメリットはある？栄養価が高いってホント？

納豆は、日本人の食生活に欠かせない食品の一つですよね。特に健康に良いとされ、多くの人が愛用しています。しかし、店頭には「ひきわり納豆」と「普通の納豆」が並び、どちらを選んだらいいのか迷う方も多いでしょう。

この記事では、その違いやメリット・デメリット、そして栄養価について詳しく解説します。これを読めば、あなたも納豆選びのプロになれます。

ひきわり納豆と普通の納豆の違い

形状と大きさの違い

ひきわり納豆と普通の納豆の大きな違いは、その形状と大きさです。

ひきわり納豆は、大豆を粉砕して作られます。この過程で、納豆の粒が細かくなり、それが特有の食感と風味を生み出します。

一方、普通の納豆は、大豆そのままを発酵させて作られるため、その粒は通常大きくて丸い形をしています。

この形状と大きさの違いが意味するものは多く、実際に食べたときの感触や使い勝手、さらには栄養価まで影響します。たとえば、ひきわり納豆の小さな粒は、調理の際により均一に混ざるという特性があります。これは、特定の料理、特に混ぜ物や炒め物に使うときに便利です。

食感の違い

食感においても、ひきわり納豆と普通の納豆は異なります。ひきわり納豆の細かい粒は、口の中でよく混ざり合い、舌触りが滑らかです。これは、納豆が苦手な人や、食感に特別なこだわりがない人にとっては、食べやすいと感じるかもしれません。

一方で、普通の納豆はその大きな粒が特徴で、しっかりと噛む必要があります。この噛む感じは、多くの人々にとっては満足感を与えるものです。特に、噛むことでじっくりと味わいたいという人には、普通の納豆がおすすめです。

味の違い

味についても、ひきわり納豆と普通の納豆はかなり違います。一般的に、ひきわり納豆の方が風味が強く、香りも豊かです。これは、ひきわり納豆の粒が小さいため、表面積が広がり、発酵がより効率的に進むからです。

この発酵の違いが、風味や香りに大きな影響を与えます。特に、ひきわり納豆は発酵が進むと、納豆独特の「くさみ」が強まることがあります。この「くさみ」は、納豆好きにはたまらない魅力となることが多いです。

一方、普通の納豆は、その風味や香りが控えめで、初めて納豆を食べる人や、納豆の風味が苦手な人には向いているかもしれません。

ひきわり納豆と普通の納豆、どっちがいい？

用途による選び方

納豆の選び方にはいろいろなポイントがありますが、一つはその用途です。ひきわり納豆は風味が強く、表面積も広いため、発酵が進むと味がしっかりしています。これは料理に使う際には大きなメリットとなります。

例えば、納豆スパゲッティや納豆サラダに使うと、その強い風味が料理全体に広がり、印象的な味わいを作り出します。また、ひきわり納豆は細かい粒なので、料理に均一に混ざりやすく、一口食べたときに納豆の風味が随所に感じられます。

一方、普通の納豆は風味が控えめで、そのまま食べることが多いです。ごはんに混ぜたり、卵と一緒に食べたりと、シンプルな食べ方が一般的です。大きな粒が特徴なので、噛むことでじわじわと味が広がるのが楽しいポイントです。

個々の好みによる選び方

納豆選びで大事なのは、何よりもその人自身の好みです。食感、風味、香りなど、何を重視するかによって最適な納豆は変わります。

食感が重要な人には、普通の納豆がおすすめです。その大きな粒は噛むことで味わいが深まり、食べ応えがあります。一方、風味や香りを楽しみたい人は、ひきわり納豆の方がよいでしょう。その強い風味と豊かな香りは、納豆特有の味わいを存分に楽しむことができます。

また、納豆自体が苦手な人でも、ひきわり納豆は食べやすいと感じることが多いです。細かい粒は口の中でよく混ざり、一般的に「くさみ」が少なく感じられます。

ひきわり納豆のデメリット

ひきわり納豆だけに特別なデメリットがあるわけではありませんが、納豆自体食べ過ぎには注意が必要です。

納豆はプリン体が多い食品です。これが痛風を引き起こすリスクにつながることも。加えて納豆には、ビタミンKが多く含まれています。ビタミンKをとりすぎると血液が固まりやすくなり、血栓症のリスクが高まる可能性があります。

納豆に限らず、特定の食品ばかり食べすぎるのは避けましょう。

ひきわり納豆と普通の納豆の発酵と栄養価の違い

ひきわり納豆は栄養価が高く、特に「ビタミンK」の含有量が多いです。具体的には、ひきわり納豆には930μgのビタミンKが含まれているのに対し、普通の納豆には600μgしかありません。この差は約1.5倍と大きいです。

この違いの理由は、発酵のしかたにあります。普通の納豆は、大豆をそのまま発酵させるのに対して、「ひきわり納豆」は大豆を初めて細かく砕いてから発酵させます。

このため、「ひきわり納豆」の方が表面積が大きく、発酵がより効率的に行われるのです。ひきわり納豆には、ビタミンKだけでなく、認知症の予防に効果があるとされる「スペルミジン」も多く含まれています。

ひきわり納豆のおいしい食べ方

1. 納豆アボカド丼

ひきわり納豆とアボカドは、共に栄養価が高く、相性も抜群です。ごはんの上にひきわり納豆とスライスしたアボカドを乗せ、醤油やわさびで味付けするだけで、豊富なビタミンと不飽和脂肪酸が楽しめる一品が完成します。

2. 納豆とツナのオムレツ

ひきわり納豆と缶詰のツナを混ぜ合わせ、そのままオムレツにする方法です。ひきわり納豆の風味がツナとよく合い、さらに卵が加わることで栄養価が上がります。シンプルながらも、たんぱく質が豊富で飽きのこない一品です。

3. 納豆キムチごはん

ひきわり納豆とキムチを混ぜ合わせてごはんにトッピングするだけの簡単レシピです。キムチの酸味と辛味が納豆の風味を引き立てます。また、キムチに含まれる乳酸菌と納豆の健康効果を同時に得られるので、健康的な食事にもピッタリです。

まとめ：納豆は使い道や好みによって使い分けよう

ひきわり納豆と普通の納豆、どちらも一長一短があります。用途や好み、得たい効果によって選ぶ納豆を変えてみてください。

とはいえ、どちらも栄養価は高く、日常の食生活に取り入れる価値があります。納豆選びの参考にしてみてはいかがでしょうか。